今日のおむすびさん vol.4市山富美子さん

こんにちは、いわともです。
今日のおむすびさんはおむすびーずいわともが天草滞在でとってもお世話になった陶芸家の市山富美子さん。約一ヶ月間作業場をシェアさせてもらって楽しい制作時間を一緒に過ごさせてもらいました。
市山さんの工房は「市山くじらや」という名前です。市山さんはとってもかわいらしい空気を纏っているのでのですが、さてなぜくじらや、という名前がついているのでしょう。

市山富美子
2000年より10年、天草の丸尾焼にて修行。2010年秋に天草にて窯を開く。      
ウェブサイト http://kujira2010.exblog.jp/


出身地は?
壱岐長崎県の島)です。まんじゅうみたいな島です、一番高い山で200mしかありません。イカがおいしいです。天草と食べ物の違いはイカとタコ。弥生時代からくじらをとってた遺跡がある。

ご実家がなんと鯨屋さんということですがー
戦中戦後くらいに創業。鯨が貴重なタンパク源。当時は行列をつくって買いにくるくらい。おじいちゃんが鯨の卸をはじめてた。

くじらはよくたべた?
ベーコンをよくつまみぐいしてた。

市山くじらやという窯元の名前について
以前の天草陶磁器展のときに日比野克彦さんと金澤さん(丸尾焼きの窯元 金澤一弘)から提案頂き決めました。
くじらを買いに来たらどうするの?と中には本気で心配する人もいたいり。
両親も心配した。

すきなおむすびは?
おいしいお塩とノリ。お塩は天草でとれたのを使います。

すきな季節は?
夏の7月の中旬から8月のお盆
服が楽だし冷え性だから。ムカデがでない。夏祭りが好き。
壱岐の山笠があるのだけどそれが大好き。急な山を登って山頂でぶつかり合う。水をかけられるのが好きだった。

すきな音楽は?
打楽器が好き。テクノも好き。井上陽水は別格で好き。

すきな映画は?
とらさん、東京物語

尊敬するひとは?
ちょっとすぐには思い浮かばないかな。


こどもの頃の夢を教えてください。 
盲導犬の調教師

陶芸家になるきっかけ
大学くらいから段々とそうなっていった。嫌になったらやめようと思ったけど嫌にならなかったから。

中高生のときと今と共通してることってなんですか?
好きな歌手。しゃべり方。元々の考え方は変っていな気がするけどかわってるんだと思う。

一日中、または一週間くらいなにかを観察できるとしたらどこへいく?何を観察する?
まちなかの喫茶店でぼーっと人を観ている。おもうぞんぶん観察してみたい。

いまの夢は?
近いところでいうと自力で自分の体を整体できるようになりたい。(※陶芸家さんは腰や肩を痛めやすい)
遠いところだと早死により楽しい長生き。
(インタビュアー:いわとも)

取材後記
市山さんとの約一ヶ月の共同生活。
工房は古民家なので共同生活しているのは私だけじゃなくて他の生き物達もちらほら。
そんな生き物たちと競うようにしてせっせと土をこねて作業する毎日。夜は晴れているときは毎晩天の川がみれた。
そんな環境の中での制作が楽しくないわけがなかった。市山さんは突然プリンをつくっていたり、ラジオをききながらうれしそうに笑っていたり、そのラジオで面白かったことを後で私に教えてくれたり。
私が質問をすれば市山さんは変化球で答えた、と思いきや受け取ってからうんうんとじっくりみてみると『おお、市山ちゃんだ』と実はストレートだったり。じっくり受け取ることの楽しさみたいなものを感じさせてくれました。
滞在の記念に市山くじらやで器をいくつか買って今使っています。こちらもまたおなじような楽しさをじわじわ発揮してくれています。こっそり器と一緒に包んでくれたくじらの形の箸置きもかわいい。市山さんはちょっといたずら(?)好きな一面もあってそんなおまけがまた楽しいのでした。